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高齢社長の仕合わせな日々 633 | 2025年5月16日

背広はやはり合わない

 5/14(水)静岡市で開かれた京都・東福寺の開山であるある聖一国師(1202ー1280)顕彰会の懇親会に出た。静岡出身の国師を顕彰する会は毎年100人ほど集めて開かれている。今年は料理の旨い中島屋グランドホテルだ。

 正式な会のため私は新調した夏用背広を着て行ったがどうも上着が邪魔だ。翌15日は気温24度、結局上着を持って移動した。ちっとも楽しくない。やはり薄い袖なしジャンパーがいい。

 私は父親譲りでモノを持つのが嫌いだ。新幹線でどんなに遠方に旅行するときも手ぶらだ。下着はホテルで自分で洗う。高価な背広でも上着は邪魔な荷物でしかない。結論としては懇親会は軽く見られても袖なしジャンパーで通そう。

 ゆったりとした身なりでフラフラ歩き回れればそれだけで私は仕合せなのだ。

高齢社長の仕合わせな日々 632 | 2025年5月14日

進学した子供に祝金

 王子の鈴木崇さんの長男が中学に進学した。喜びのあまり「進学祝金」が欲しいと言ってきた。

 王耕の就業規則では①小学校 ②中学校の進学時に祝金1万円を出す。③高校は2万円を出すことになっている。ところが父母から祝金申請が今まで小学入学時だけしか来ないため実際には小学入学祝金しか支給していなかった。

 5/9の役員会で中・高入学祝金の漏れない支給のため父母が入学時に自分で全員メールすることになった。その第1弾が鈴木さんの全員メールだ。

  祝事はそうめったにあるものではない。まして子供の進学は未来がある。拍手で1万円を送ろう

高齢社長の仕合わせな日々 631 | 2025年5月13日

「文章を紡(つむ)ぐ」表現にウンザリ

 最近所々で「文章を紡ぐ」という表現を見ることが多くなった。作文者の自己陶酔的言い回しに私はウンザリしている。「文章を書く」と言えばいいのだ。

 「良い文章とは分かり易い文章である」と私は思っている。人には文章の上手い人と下手な人がいる。歌が上手いか音痴かの違いと同じ話だ。作文の上手い人を特別上等な人間と言わんばかりの「紡ぐ」には辟易している。

 しかも文章は教育で上手くなれる代物なのだ。歌は教育しても上達しない。

 私自身60歳まで文章が書けなかった。そこでたどり着いた結論は

①良い文章とは分かり易い文章を言う。

②結論―理由―事例の順で書く。

この2つを守るだけで分かり易い文章になる。読んでくれる人を思い浮かべて「どう書けば分かってもらえるだろうか」を考え続ければいいのだ。

 「どう書けば分かってもらえるだろうか」を考えるだけで楽しいひと時になる。

高齢社長の仕合わせな日々 630 | 2025年5月13日

八百屋で買った沢庵が旨い

 品川区の北品川本通り商店街の八百屋やお福で買った沢庵だ。沢庵というと安い漬物の代表格だが、これがなかなか旨い。

 こんなに旨い漬物を軽く見ていた。握り飯を大きな海苔で包んで沢庵を摘まみながら食べる。これほど優雅な食事はない。1本240円の沢庵の大根の産地は新潟県。

 私は大根の漬物を安直なおかずとして甘く見ていた。しかし塩分控えめなら何の漬物でもいい。秋田県のいぶりがっこなどはいい食材だ。

 ネット通販に比べ値段は10分の1.地元商店街で買うとはるかに安い。

高齢社長の仕合わせな日々 629 | 2025年5月10日

通勤着はジャンパーがいい

 背広は持っているがほとんど着ない。冬はジャンパー、夏はモノがいっぱい入るポケットの付いたユルユルのチョッキ状の袖なしのジャンパーを着ている。下には白のYシャツ。夏は半そで、冬は長そでだ。

 なんとも威厳のない出で立ちだが、本人は「肩が凝らない楽なのが1番」とうそぶいている。背中に重いものを背負っているような身だしなみは御免だ。銀行の懇親会でジャンパー姿を白い目で見られたことも何度かある。

 昨年(2014)日暮里の生地問屋街で型紙(1万円)をとって半袖ジャンパーを2着(6万円)作った。型紙に取ったのは大井町のイトーヨーカド―で1着5千円で買ったものだ。

 できたジャンパーはペラペラで1着の縫製代が3万円とはかなり割高な印象を持ったが、楽な通勤のためなら惜しくはない。毎日元気に着用している。

高齢社長の仕合わせな日々 628 | 2025年5月10日

分断は不適切言葉

 最近の論調で「分断」という言葉がよく使われる。Aという意見があればそれに真っ向から反対するBという意見が有るのは当然である。それを「AとBで国民が分断されている」という表現になる。

 これはおかしい。意見の対立はあってしかるものだ。それを「世論を分断するものである」と決めつけると評論家が対立ばかり煽っている構図しか見えない。

 百家争鳴の中で「あれもある。これもある」という意見があるというのが分かればいい。それを一方の旗頭のように分断の象徴のように扱われたら意見を述べた人も迷惑だろう。

 アメリカの選挙で共和党と民主党員がいるのは当然のことで、アメリカが分断されている訳ではない。一旦選挙で勝敗が決まったら勝者の決断ですべてが実行される。それがルールである。分断などという言葉が入る余地はない。

高齢社長の仕合わせな日々 627 | 2025年5月8日

文章書きたくて仕方が無い

 人間には3種ある。①絵を描きたい人、②音楽をやりたい人、③文章を書きたい人。人はやむに已まれずそれぞれのことをやり出すのだ。

 私は駄文を書いていれば心の平安は保たれる。1日の私の仕事はブログを書くことだ。それが終わればあとは私の義務的仕事は何もない。1日に社員8人ほどにスマホを掛けてと雑談を交わす。相手をくさしているのか持ち上げているのか分からない会話だ。喋っていると楽しいからスマホを掛けているだけだ。

 もしブログを書く動作が無かったら私は虚脱状態になってしまうだろう。ブログの中味は数字と固有名詞を必ず入れることを建前にしている。抽象的内容では読者に分かってもらえないからだ。

 「昨年2024年の倒産件数は前年を大幅に超えた」ではよく分からない。パソコンで検索して「2024年の企業倒産は10,070件となった。 前年度2023年8,881件を13.4%と大きく上回った」と数字を入れる。

 読者に「分かり易い文章だ」と思ってもらえれば私は満足だからだ。

高齢社長の仕合わせな日々 626 | 2025年5月4日

食料品は最大商品

 商売をするのに何を扱えばいいか。食料品だ。片っ端から人間は食べて消費していく。ドンドン供給しないと足りなくなる。このサイクルには最多量の物が動く。この大きな流れにどう携わって行くか。商売発想の出発点だ。

 段ボール箱の消費はここ数年マイナスが続き業界は低迷している。食料品の値上げが続いているからモノの動きが鈍ってきた。それに伴って段ボール箱の消費も落ちてきている。

 理由がハッキリしているから気が楽だ。その積りで業界を眺めていると「いつ回復するか」までが予想できる。じっくり腰を落ち着けていればいいのだ。慌てる必要はない。

 発想の原点は食料品の比重の大きさである。食料品と関連付けて自らが扱っている商品の動向を占っていけばいいのだ。①食料品と印刷物、②食料品と段ボール箱。と見て行けば1つ1つの問題の回答は出やすい。

 例えば文房具と印刷物の関連はあれこれ考える必要はない。態勢に影響はないのだ。思考の外である。考えなければいいのだ。

高齢社長の仕合わせな日々 625 | 2025年5月1日

王子段ボール㈱発展のかたち

 1、買収を繰り返す 2、全国に広大な拠点をもって生産量を増やす―の2つだ。

 1の代表例がレンゴー㈱は過去15年で25社を買収してきた。これに続くのが㈱トーモクの4社だがそれ以下の大手、中堅会社はせいぜい1,2社の買収止まりだ。

 2の代表例が王子コンテナー㈱で全国に26の段ボール工場をもって拠点ごとの生産量を増やしている。さすが日本一の大地主・王子製紙㈱を親会社に持っているだけのことはある。

 では王子段ボール㈱はどの道を目指すか。結論を言えば、買収はしない。東京都足立区新田2-16-3の1,260㎡の本社工場1カ所でやって行く。

 ここでの生産量は段ボールシート面積にして5万㎡/日が限界だが、全国の外注さん(2025.5月現在150社)があふれた分を引き受けてくれる。

 売上は4月が5,286万円だった。生産した段ボールシート面積は2.2万㎡/日。生産キャパシティは5万㎡/日だからまだ2.3倍の売上にして月12,120万円の生産能力が有る。まだまだである。

 大企業の1、2に当てはまらない第3の道を行くつもりだ。

高齢社長の仕合わせな日々 624 | 2025年5月1日

影響ない銀行の再編

 県境を越えての銀行の再編がニュース紙上でにぎわしているが実際の所、我々中小企業とあまり関係ない。あくまでお金を貸してくれるかどうかの問題で、個別具体的な問題でしか感想は述べられない。

 1千万円の融資が直前でキャンセルになれば企業側は恨み骨髄だ。そんな思い出が途切れ途切れで中小企業にはトラウマのように残っている。

 14年前段ボール製箱会社買収で4,000万円必要になった。この時みずほ銀行五反田支店に融資をお願いしたら800万円を保証協会に払うように言ってきた。金利の上乗せ分だ。

 結局お支払いしたがこの時800万円は担保も十分にあり支払う必要はなかった。他行に頼む手はあった。銀行とは少しでも利息を多くとる商売だ。油断も隙もあったものではない。1点も気を抜いては付け込まれる。

 みずほとは耕文社が港区三田に本社があった時からの付き合いだ。前身は勧業銀行三田支店→第一勧業→みずほと変遷した。今もみずほ五反田支店には決済をお願いしている。

高齢社長の仕合わせな日々 623 | 2025年4月25日

±30%業績の上下は気にしない

 「前年比30%利益が減った」という決算結果が出ても私は屁でもない。これも30歳から引き継いで2代目社長を47年をやっているからだろう。

 経済新聞に「大幅減益-30%」などと出ていても「それがどうした」と思うだけだ。長期的には何ら影響はない。

 問題は大きな流れだ。何もしないで自滅の道を行くのは恐ろしい。みすみす分かって居ながら滅亡へ進むのは嫌だ。ではどうすべきか。

 結論を言えば「新聞を読む」ことだ。私は新聞が好きだ。ベタ記事の小さなニュースも見逃さない。それで大きな流れを感知することがある。

 先日亡くなったローマ教皇がゼレンスキィ・ウクライナ大統領に1年ほど前「ロシアに白旗を掲げよ」と言った。国民の命を守るには最善の道かもしれない。ここからの判断は当事者がすることだ。

 新聞を読んでいれば判断材料はそろう。あとは個人で方向を決断するだけだ。

高齢社長の仕合わせな日々 622 | 2025年4月24日

前金のお客様は神様です

 かつて演歌歌手の三波春夫が舞台の真ん中で両手を広げて言った。「お客様は神様でございます」。これを私なりに解釈すると(入場料を前金で払ってくれた)お客様は神様ですーとなる。

 過去、手形の支払いで何度焦げ付きが発生したことだろうか。40万円、250万円、800万円。その度にびっくりして「手形の回収は慎重に」と叫んできたが、仕事が欲しいからついつい手形の支払いを受けちゃう。そして焦げ付きである。

 最近になって紙の手形廃止の動きが出てきて電債化が進んできたたが、これも支払い先延ばしに変わりない。現在、王耕では〆後90日以上の現金化支払いは受けないことにしている。おかげで毎月の手形残は200万円を切ってきた。昔は2,600万円ほどあった。

 最近、王は前金が増えている。「段ボール箱の代金なんざ前金で払ってもらいなさい」と私は言っている。

 焦げ付きはみるみる減少してきた。帝国データバンクによる760円のお客様信用度の簡易データ出力も頻繁にやられるようになった。データバンクの日報を読むのも1日のルーチンになってきている。

 これを1連の与信管理というが、これこそが営業の基本技術となるものである。前金による与信管理は痛快だ。

高齢社長の仕合わせな日々 621 | 2025年4月23日

長崎は魅力ある県

 日本最多の1479の島を持つ長崎県は魅力的な県だ。私は長崎というと夢が広がる。ではどこで夢見るのか。東京駅の八重洲口北側にある長崎県アンテナショップでである。

 ごちゃごちゃ置いてある県産品を眺めていると「こんなものがあるのか」と感心する。県産の「そのぎ茶」は知らなかった。濃くて旨い。

 また私はカステラが好きだ。切れ端を集めたものを安いから買って食べると旨い。カステラの味が製造元によって微妙に違うのがまたいい。

 ランチに出しているサバのづけ丼は見た目は貧相だが味がいい。飲み放題のアゴの出しつゆを飲みながらご飯を頂く。

 50年前、字の上手かった母が長崎県選出の自民党代議士の郵送物の封筒の宛名書きをしていたことがある。相当年上の代議士の奥さんとは表千家のお茶仲間だった。当時は封筒書きをさせてもらうだけで名誉のことだった。その時は長崎県がこれほど面白い県とは知らなかった。

 アンテナショップのランチを食べるカウンターは「なんでこんな座りにくい椅子を並べてあるのか」。腰掛けると横に滑りそうな椅子だ。「こんな椅子捨てちまえ」。ブーブー言いながら食事をしている。

高齢社長の仕合わせな日々 620 | 2025年4月22日

近いことが1番効率的

 当社は印刷会社が品川区、段ボール製箱会社が足立区にある。これほど効率のいい立地はない。この条件を生かして生産性を更に高めることは可能だ。

 ➀の労働力の確保 ②運搬費用で無駄な支出がない。この2点に絞るだけでそれぞれ5点ずつのアイデアが湧いてくる。

➀の労働力でも

イ、社員の他60歳を過ぎた契約社員 

ロ、時間で多様な勤務を希望するアルバイト・パート・内職などの区分別の採用を意識してやる。

②の運搬の合理化は可能だ。ただ私たちが王耕の強味を意識しないでいると何もアイデアは浮かばない。近ければガソリンの消費が少なくて済む。ここから出発して新たな効率UPは可能だろう。 

例えば現在6台ある営業の軽ダイハツハイジェット車を8台に増やす。

高齢社長の仕合わせな日々 619 | 2025年4月21日

愛好家の発表会は生活の張

 中央線荻窪駅から歩いて10分の住宅街にあるミニコンサートホールに4/20行った。折りたたみいすが100ほどありグランドピアノの横で演者がフラメンコギターを弾いたり歌曲を歌ったりする会だ。

 出演者は皆素人だが向上心は人一倍だ。会に出ると後の反省が物凄い。「高音の伸ばし方が今一だった。次の課題だ」と意気盛んである。

 私は中央線文化圏という言葉をよく使う。育ちが世田谷、目黒だったせいか中野、杉並、練馬には別な文化圏があるように感じていた。その1つの例がこのホールだ。

 50代の女大家がホールを作って愛好家の集まる場所にしている。入場無料。1時間半の演奏はカラオケと同じだが、それをちょっと高級にした感じだ。単なる趣味で作ったホールか。私には到底できそうにない出費だ。

高齢社長の仕合わせな日々 618 | 2025年4月19日

人間は2種類ある

 簡単に言えば①人をマネジメントしたい人 ②専業で1人でコツコツやって行きたい人―の2つである。比率で行けば➀が1だと②が5の割合だ。

 私が➀の部類に属するから皆➀かそれに近い人間だと思ってしまう。「君に将来マネジメント的仕事をやってもらいたい」というと2人から2日内に退職届が出てきた。

 これには参った。②の人がいかに多いか、②の人を尊重しないと会社は成立しない。ではどうするか。

 本人の意思を確認することだ。直近の上司に第1声で出たことを尊重する。それを説得で折り曲げないようにする。私が介入しない。

高齢社長の仕合わせな日々 617 | 2025年4月16日

株式会社は(株)で良い

 私は株式会社とは書かない。㈱と書く。社名を強調するには㈱の方が分かりやすいからだ。会社の玄関の看板にも㈱耕文社と書体メーカー・モリサワの「Rゴジ」の小さな看板にしてある。王子段ボール㈱も同様の書体である。文字は分かり易ければいいのだ。正確に伝われば合格である。

 よく老舗の和食店や洋食店の店名で何と書いてあるのか分からないのがある。お客様に来てもらわなければ商売がスタートしないはずなのにまず入口で✖である。

 耕文社は1963年に設立されたときに父が世田谷区等々力の書家に書いてもらったものだ。隷書体で決して読みにくいものではなかったが、2022にモリサワ書体に切換えた。

 法人名以外の事業名でも共済(共済組合)、健保(健康保険組合)、生協(生活協同組合)などは略称だと分からないのでフルネームで表現した方がいい。ただ㈱と(有)有限会社は簡略を徹底すべきだ。

高齢社長の仕合わせな日々 616 | 2025年4月15日

エネルギー多消費型は嫌い

 大阪万博で新機軸製品の「空飛ぶ自動車」が出るという。「なんで自動車が空を飛ぶ必要があるのか」と思ってしまう。

 昔、手塚治虫の漫画に自動車が空中を飛び交っている未来図があった。これはこれで楽しい空想の世界だったが、実際に1トンもあろう鋼鉄製の自動車を個人の趣味で空を飛ばす必要があるのか疑問だ。

 私はエネルギーを最小限に使う乗り物が好きだ。バス、電車のたぐいだ。1人当たりの移動エネルギーは乗車人数で割るとかなり低くなる。人間は自然の中で最小限のエネルギーを使って生きて行けばいいのだ。

 最近の車は個人の趣味を反映させて大型化している。なんでこんな大きな車で移動しなければいけないのか。20年前、ボロボロのスズキの軽トラックの助手席に乗った時、その乗り心地の良さに感動したことがある。

 炭を燃やして暖をとり、網戸で風を通して涼をとればいい。私の最終的理想の生活は「起きて半畳、寝て1畳」である。広い豪邸を見ると「掃除が大変だな」と思う。

 古くからの自然環境を残しながら人類が生きて行けば、人類絶滅の危機は更に先に延びるのではないか。

高齢社長の仕合わせな日々 615 | 2025年4月11日

私は雑談の名人

 初対面の人と話を切り出すコツは簡単だ。

1、自分のことをしゃべる。(私は品川区の印刷業者です。年は77歳です)

2、自分のマイナス情報を話す。(印刷業界が「落ち目の三度笠」なので大変苦労しています。先月は社員が2人辞めました)

 これだけ言えば充分だ。相手はいくらでも話に乗ってくる。ポイントは本当のことを言うことだ。架空の話をしても話題が上滑りするだけだ。話しているうちにウソがバレてきたら信用を失う。

 そのうち相手も自身のマイナス情報を言ってくる。相手の弱みと見て、私はそこを突っ込むから話は盛り上がる。

 自身のことは一切語らない人に遭遇する。話題と言えば他人のことばかり。「○○さんは今癌にかかって大変だそうですよ」。こんなくだらない奴からは一刻も早く離れることだ。

 立食懇親会の時は孤独に立っている人が多い。「あなたのお仕事はナーニ。私は品川区の印刷業者」と声を掛ければ100発100中。笑顔で全員が話に乗ってくる。

 昔からの知り合いと話をしても新しい情報はゼロだ。面白くない。初対面の人こそ興味を持って臨める。

高齢社長の仕合わせな日々 614 | 2025年4月10日

健康保険使える鍼灸接骨院

 左足の付け根の内側が痛くてまともに歩けない。ヨチヨチ歩きをここ3年ほど続けている。どこに行っても壁にへばりつく様に隅っこを歩いている。

 「いずれ回復するだろう」と思ってなるべく歩くようにしているが一向に良くならない。

 「接骨院がいいだろう」と思い五反田の院の戸を叩いてみるが、どうも集金を優先しているようで患部の説明をしてくれない。症状の推測もない、触診もやろうとしない。

 「これは駄目だ」と思い会社近くの鍼灸整骨院に行った。驚いたことに➀予約なし到着順の診察 ②健康保険適用 ③初めての私に院長が付きっきりで触診してくれた。これにはありがたいと思った。

 診断では「左足の付け根の筋肉が固くなっている。これを右足の付け根ぐらいまで柔らかくしないといけない」。クタクタになって院を出た。「ここに通えば少しは良くなりそうだ」希望を持てた。

 鍼灸院の名前はあみ鍼灸整骨院。

高齢社長の仕合わせな日々 613 | 2025年4月9日

立食いそばは小諸そば

 4/8 五反田の小諸そばでもりソバと親子丼の「満腹セット」820円を食べた。実に旨い。つゆはちょうどいい辛さである、ネギは入れ放題、ソバはいい味だ。親子丼の鶏肉と卵は結構量がある。

 セット物にしては豪華な組み合わせだ。遅い仕合せな昼食だった。

 私は「立ち食いは小諸が1番」と思っている。他の立ち食いには入らない。

 静岡に行くと「戸隠そば」に入る。駅ビルと市役所前の店によく行く。ここで「ネギ多め」と注文する。「もりソバでこういう楽しみ方があったのか」と思う。ともかく東京で食べているもりソバとまるで違うのだ。そばが「つるっ」としてつゆは文句なしに旨い。静岡に行けば必ず2回戸隠のもりそばを食べる。

 小諸、戸隠と長野県の地名だが、現地で食べて旨いと思ったことはない。

 東京でもりの旨いのは1、神田のまつや 2、浜松町の更科だ。蕎麦屋に新しく入ったなら、まずもりで味見している。

高齢社長の仕合わせな日々 612 | 2025年4月8日

固定電話1千万件割れ

 1990年代後半には6千万件あった固定電話が今年2025年度末には1千万件を切るという。時代の流れではあるが私自身スマホの恩恵をかなり受けている。

 王耕の特徴は「スピード応対」である。

スピード応対の中味は

  1. 返電は1分内
  2. 見積りは当日中
  3. 見本提出は翌日中

中でも重要なのが1の「返電は1分内」である。お客様との直の会話が1分内に実現すれば話は早い。

 「段ボール箱100枚を明日中に本社に持って来てくれ」「承知しました。図面は2時間内にメールします。料金は2.8万円です。ありがとうございました」。こんな調子で商談は2分で終わる。

 王耕ではすべての連絡はスマホでやる。名刺にはスマホ番号と顔写真がデカデカと載っている。電話交換手は居ない。社員に電話取次の仕事はない。直接本人同士で取引を完了する。だから会社は儲かるのだ。

 私の携帯電話の歴史はいずれも会社で実施だ

61歳 初めて携帯を持つ

71歳 ガラケーをスマホに交換

77歳 第2世代のiphon seに交換

 「通信手段の変遷にうまく乗ってきた」と我ながら思っている。

 「最盛期の1962年18万人いた暴力団員が1万人を切った」というニュースと同様に、固定電話1千万件割れなどは私にとってどうでもいいニュースだ。

高齢社長の仕合わせな日々 611 | 2025年4月7日

長瀞で鮎の塩焼き食べた

 4/5 埼玉県熊谷駅から秩父鉄道で長瀞に行った。私は長瀞が好きだ。こじんまりとした観光地で北の山に登れば宝登山神社、南は渓谷の長瀞岩畳だ。

 6年前神社の前の広場で「小遣い稼ぎでやっている」と言うお婆さんがドラム缶に炭を入れて鮎を焼いていた。横に座り込んで40分ほど話し込んだ。この間私が来客の邪魔をしていたのか1本も売れなかった。

 私は1本(500円)だけ買って美味しく食べた。「なんであの時4本買って好きなだけ食べなかったのか。カネを惜しんで婆さんの売上に貢献しなかったのか」と長い間悔やんでいた。

 今回は足が悪いために山には登らず南側の渓谷に行く途中の食堂で鮎3本食べた。観光案内所に行って「神社の前で今日はお婆さんが鮎を焼いていないか」聞いたけど「分からない」という。時が過ぎれば状況も変わる。

 6年前は「鮎を焼いていると嬉しい」という婆さんとの会話が楽しかった。その思い出だけで充分と思うべきかもしれない。

 長瀞は焼きだけの加工業者の集まりだ。滋賀・琵琶湖、岐阜、高知・四万十川、宮崎など全国から鮎を仕入れて食堂で出したり、甘辛に煮てパック販売している。

高齢社長の仕合わせな日々 610 | 2025年4月4日

会社を買う楽しみ

 「オフセット印刷業だけでは未来はない」と思い出したのは今から30年前の47歳の時だ。かといって次にやることは分からない。ともかく銀行、M&A仲介会社に「包装資材の製造会社に売物がないか」注文を出した。

 最初に来た物件は地銀紹介の静岡県の段ボールシートメーカーだった。早速現地に行って工場の周りを歩いた。平屋の屋根の高さが10㍍ほどの大きな工場に「自分には手に負えない」と思った。その後30カ所ほど物件を見て回った。

 検分の手口は「紹介を受けて2日内に現地で外観を見る」だ。これが結構面白い。工場の壁の汚れ具合からその会社の歴史を読み取れたり、通勤交通手段で実際に歩いて行く。

 王子段ボール㈱は13年前に買った会社で黒字に持って行くためにえらい苦労をした。売り物件紹介は相変わらずボチボチ来ている。77歳だが売り物件1周外観観察を再開しようと思う。

高齢社長の仕合わせな日々 609 | 2025年4月4日

高層階の揺れは不気味だった

 35年前、新宿西口の高層ビルの上まで登り階段を1階ずつ降りる飛び込み営業をやっていたとき地震があった。

32階に居たが床がゆっくりと2㍍ぐらい水平に動いている。初めはよく分からなかったが若い女子社員がエレベータ横の太い柱にしがみついているのを見て「これは大きな地震だ」と分かった。俄かに恐怖に包まれ一刻も早く1階に下りた。長周期地震の初体験だった。

 考えられるのは①高層がポキット折れる ②下層階が崩れる―の状況だ。今回のミャンマー地震で高層階の住民は住めなくなったという。

 当社の経理監査をしている西沢先生は3年前に区分所有で得た高層階の部屋を売って低層階に引越しした。流石先見の明をお持ちだ。

 私の住んでいる東京オリンピック(1960年)に立ったボロマンションは鉄筋コンクリート7階建てだ。私はその7階に住んでいる。部屋はゴミ屋敷だが窓が大きく快適だ。地震が来たら分厚い鉄筋コンクリート壁に身を任せていればいい。

高齢社長の仕合わせな日々 608 | 2025年4月2日

「首相は1回やれば充分だ。

(自民党)幹事長は何回やってもいい」と言ったのは田中角栄元首相だ。あの田中先生にして首相は1回で充分らしい。

 これを聞いて私は「なるほど」と思った。やはり拘束される時間の量が違うからだろう。特に議会・委員会に縛られる時間は大変な量だ。

 中小企業の社長業の魅力の1位は時間が自由になることだ。2位金持ちになれる。3位決め事を自分で決められるーなど魅力満載だが、やはり何といっても1位の時間が自由になるーが最大の魅力だろう。

 私の場合は

6:00 出勤   誰もいない事務所で、おにぎり、菓子パン、牛乳で朝飯。新聞を4紙(毎日、日刊工業、日経、日経MJ)読む。社員とキャッチボールしてフォーマットづくりをしている書類は赤字を入れて返球する。

12:00 外出   神田駅・大井町駅近辺で1人昼食

この間 散髪、喫茶、会合参加

16:00 王管理課幡野早織さんに電話を入れ

本日の目標  1、段ボール発注㎡数=1.8万㎡

       2、受注件数=60件

        3、新版件数=14件

達成度合いを聞く。大体1-3の数値は連日クリアー。

16:30 帰宅

 毎日スマホで社員8人と長時間会話 これが結構面白い。

高齢社長の仕合わせな日々 607 | 2025年4月1日

将来楽しみな日刊工業新聞

 日刊工業新聞を購読して30年になる。昔、大日本印刷市谷工場長をされた山辺巌先生(2015に90歳で死去)に経営指導を受けていた時「日刊工業ぐらい読まないとだめだよ」と言われたのが購読のきっかけだった。

 製造業者を主要購読者として個別具体的ニュースが大量に載っている。毎日32ページの紙面は読むのが億劫になることもあるが、注目すべきニュースを見つけ出すこともある。日刊の記者は日本経済新聞の記者の3倍の行数を毎日書いているのではないか。

 地味な業界紙がじわじわ力をつけて来て発行部数でトップを交代することもある。

 最近はマツダ自動車の動きが面白い。トヨタ、ホンダに似た新車をどんどん発売している。マークを見ないとどっちの車か分からない。この臆面もなく他社に似た車を出す姿勢に感心している。

 私はいいことだと思う。損益さえバランスさせていれば3番、4番手が車体デザインを流用して上に這い上がるチャンスである。

高齢社長の仕合わせな日々 606 | 2025年3月31日

劇場型スーパー

 命名の仕方で新しい形をすべて表現できることがある。表題が1例だ。日経MJ(3/24)に載っていた東急ストアの新しい売場の形だ。

 ➀外食より安い昼食構成 ②お魚相談員を置く―などが劇場型の具体例だが。「劇場型」という言葉をぶつけるだけでその職場の店員から思いもしないアイデアが出てくるだろう。

 スーパー、コンビニは私たちにとって生活に欠かせないスペースになっている。行ってみたら新しい工夫がされていたら客は喜ぶだろう。価格競争を超えて高い商品を買うだろう。

 「劇場型」は印刷・段ボール受注でも応用できる。私の得意の流用で1工夫加えた劇場型営業を開発してみよう。

高齢社長の仕合わせな日々 605 | 2025年3月28日

吉野家の貝の味噌汁が好物

 シジミと浅利でいずれも180円。貝料理はなかなか食べられないから私は毎回この2つを注文する。

 シジミはこれ以上小さいのはないだろうと思う稚貝を1つ1つ箸でつまんで食べる。天から授かった貴重な食糧だ。1粒たりとも無駄にはできない。食べるのに面倒な所がいい。

 吉野家は王子段ボールに行くバス乗り場のある赤羽駅東口店ばかりに行く。メニューはどこの店も同じなのに不思議なものだ。

高齢社長の仕合わせな日々 604 | 2025年3月27日

倒れているのか、寝ているのか

 3/26 検査結果を聞きに高輪病院に行ったら白人の老人がエントランスの壁際で倒れていた。奥さんが横でオロオロしていた。太った看護師が飛び出してきて大声で言った言葉だ。

 「倒れているのですか、寝ているのですか」

 私は横で見ていて「実に適切な問い掛けだ」と思った。私は立っているのが億劫になると目立たない所で床に寝てしまうことがある。見付けた人が「大丈夫ですか」と言ってきたら「ウルセイナ、あっち行け」。

 白人がどっちの理由で床に寝ているのか私には分からなかった。まずそれを確かめなくてはいけない。看護師の問いかけは適切だった。相手は白人老夫婦だから「言葉が通じないだろう」と思いながら私はニヤニヤしながら通り過ぎた。

 MRI 検査結果では「腰と背骨は異常なし。歩行困難の原因は分からない」と40代の整形外科医は言う。「このやぶが。見当違いのMRI検査などやりやがって」と思ったが私はグッとこらえて診察室を出た。

高齢社長の仕合わせな日々 603 | 2025年3月27日

Yシャツは万能衣料

 白のY シャツを着続けている。スーパーに買い物に、休日も出勤日も。2日着て洗濯機に放り込む。2カ所窓が開いた室内干しでハンガーに掛けておけば1日で乾く。アイロンはかけない。クリーニングに出すなどはもっての外。

 高齢者は「清潔」だけをアピールしていればいい。Yシャツは襟があるので上着の襟が汚れない。

 8年前に御徒町駅北口前にある吉池7Fのユザワヤで作った。採寸してあつらえて1着5,000円と安かったからだ。

 ユザワヤは青森県の縫製会社に頼んでいる。何よりも縫製がしっかりしているのがありがたい。洗濯機でいくら洗っても糸がほずれない。この安心感がなんともいい気分だ。

 長袖8枚、半袖10枚ある。特に夏の半袖は大きめに作ってあるから快適だ。下着は着ない。わきの下をすりぬける風は極楽の余り風だ。

 ユザワヤの弱点は採寸票がアナログなのだ。いちいち複写紙に手書きしている。過去のデータもなかなか出てこない。紙の束をひっくり返して探しているのを見るとイライラしてくる。縫製が良いのに比べたらアナログ管理などは些末なことである。

高齢社長の仕合わせな日々 602 | 2025年3月26日

紙パックトマトジュースで朝活

 地方のビジネスホテルの楽しみは朝食で最初に飲むコップ1杯のトマトジュースだ。ゴクゴク行くと胃や腸が洗われる思いだ。それからパンに豆類を煮たサラダ、コーンスープの順だ。

 最近の発見はスーパーで買う900㎖紙パック入りのカゴメのトマトジュースがとてもいい。ホテルと同じだ。以前はペットボトル入りを買っていたがこちらは紙パックと中身は同じだろうがどうも味が重い気がしていた。

 私は2025.1.1以来体質に合わない酒は止めた。飲酒に伴う後遺症の情緒不安定・自己嫌悪に陥ることがなくなった。平常心でいられるうえに紙パック入りトマトジュースで胃と腸が洗浄されれば体調は悪いはずはない。

 試しに紙パック入りイオン製のリンゴジュースを買った。旨くない。ダメだ。

 リンゴは寿高原食品の「しぼりっぱなし」紙パック入り1000mlがいい。ジュースは濃過ぎるきらいはあるがこちらは純正リンゴジュースだ。

高齢社長の仕合わせな日々 601 | 2025年3月24日

初めてMRI撮影受けた

 ここ2年左足の付け根に力が入らなくてヨチヨチ歩きをしている。歩いてさえいればいずれ回復するだろうと見込んでいたがダメだ。港区の近くの東京高輪病院の整形外科を受診したらMRI検査となった。

 15分ほどの腰の撮影中は音がすごい。ガタガタ、シューシュー、ゴトンゴトン。3種の音が交代で鳴り響いた。脳血管障害を恐れている私はこれまでCTスキャン検査は7回ほど受けているがMRI撮影は初めてだ。

 父は脳梗塞で88歳、母方の祖父は脳溢血で60歳で死んでいる。

 3年前呼吸困難になって同病院に3日間入院した。診断名は心不全。幸い担当してくれたのが山本副院長で見るからに実直そうな人で言う通りの薬を飲んでいたらすべての数値が改善した。

 そして次が歩行困難。高齢者は予想もしない不調が次々に発生する。

高齢社長の仕合わせな日々 600 | 2025年3月21日

段ボールリサイクル率94%

 ➀使い古した段ボール箱は水に溶かして段ボール原紙にする。②段ボール原紙を3枚貼り合わせて巻き状シートを作る=原紙メーカー。③巻き状シート→平板シートにする=シートメーカー。④平板から箱を作る=ボックスメーカー。⑤古い箱の94%が原紙に再生される―というサイクルだ。

 しかも原紙は木から作られている。私たちはこのサイクルから資源の無駄遣いをしていない段ボール箱生産に誇りを持っている。

 2012.6にボックスメーカーとして段ボール業界に参入して13年。8年間は「どうやったら利益が出るか分からない」の連続だった。この間債務超過額が1.5億円増えた。

 そして現在の結論が王は

➀箱だけ作っていればいい。

②全国の外注さんに2日内納品をやってもらうーだ。

 あとは首都圏の段ボール箱需要にお応えしていけばいい。2024.5.20決算日の年売上が5.9億円だった。

高齢社長の仕合わせな日々 599 | 2025年3月19日

つけまつげは無い方がいい

 個人的趣味だが最近どうもつけまつげ化粧が気になる。やけに長いつけまつげを付けている女を見ると知性も何もない人間に見える。まるで宝塚の舞台に立っているようだ。

 マンガの影響だろうか①大きな目②目の中が十字に光っている③長いまつ毛―こんな女の子が可愛い見本になっている。世界陸上のスタートラインに並んだ8人の女アスリートが全員つけまつげを付けていたのには驚いた。

 日本橋の小綺麗な広い食堂ではたち位の目の周りが真っ黒なウエイトレスがいた。「君のポイントは目の化粧だね」というと「私、皆に『歌舞伎』と言われています」と。これには笑った。女同士冷酷な批評をし合うものだ。

 推しのステッカーを見ても少女のまつげは皆長い。浮世絵に出てくるような切れ長の目の美人は駄目なのだろうか。

 女プロ麻雀師の宮内こずえさんは好感を持たれているがつけまつげを付けているのかいないのか分からない。あの辺の化粧が穏当な所ではないか。

 77歳の老人が女の美を語っても傍から見れば「勝手にしろ」ということだろう。

高齢社長の仕合わせな日々 598 | 2025年3月18日

売上の先行指標は受注件数

 王耕の売上が伸び悩んでいる。前年比で5%ほど下がっている。しかし、中間数字でいちいち落胆する必要はない。

 例えば王子段ボールの場合、1日の①受注件数(目標60件)②見本提出件数(〃 10件)③新版受注件数(〃 16件)目標を立てている。新版とは旧版の箱をやめて新しいサイズの段ボール箱を作ることだ。だからこれからの増刷はすべて新版になる。➀②③は月の売上の先行指標として毎日確認している。

 中でも1番重要なのが➀受注件数だ。②③が未達でも気を落とす必要はない。①受注件数さえ増えていれば未来はバラ色だ。今のところ①受注件数だけは連日増えている。段ボール箱10枚=請求値3,000円でもいい、1件に計算する。

 今は食料品の値上げで段ボール箱需要は全国的に落ちている。しかし需要が回復すれば3,000円しか買ってくれなかったお客様が3万円の発注をくださる可能性がある。ポイントは王を使っていればお客様は慣れている業者・王にリピート発注くださるのだ。

例え売上が5%下がっても動じる必要はない。①受注件数さえ増えていれば将来花開く可能性がある。私は管理課からの毎日の①②③の報告をニヤニヤしながら聞いている。

高齢社長の仕合わせな日々 597 | 2025年3月17日

今が1番楽しい

 3/16前頭4の高安が横綱豊昇龍を破った金星インタビューで「35歳という年齢で今のお気持ちはどうですか」というアナウンサーに応えた時の言葉だ。軽々には出てこないこの言葉に私は座布団の上で正座しなおした。

 入門当時親元に帰りたがっていた高安が35歳にして穏やかな表情で「今が1番楽しい」と言ってくれた。ファンとしてこんなうれしいプレゼントはない。

 人生山あり谷ありである。高安もこれから艱難辛苦の状況に落ちることがあるかもしれない。しかし2025大阪場所で言った言葉は太い鉄の背骨になるだろう。 

 私も「今が1番楽しい」と言ってみたい。77歳にしてまだ無い。

高齢社長の仕合わせな日々 596 | 2025年3月13日

雑色(ぞうしき)の善良な茶舗

 京浜急行・雑色駅前にある川田茶園で焼き海苔の入った大きな茶筒2,800円を買った。

 「最近のお茶の売行きはどうですか」と聞くと「昔は雑色に茶舗が6軒あったが今はうちだけになってしまった」と店の女将さん(70ぐらい)。

 「ペットボトルで売っている伊藤園が悪いのか」「いや、スーパーのせいだ。私たち小売店はどんどんなくなって行く」「店は暗いけど駅前にこんな老舗があると私は『ホッ』とする。続けて頂戴」。

 こんな会話をしていると店の奥から娘さん(45ぐらい)やら女将の亭主やらが「どんな客が来たのか」と顔を出す。そんな家族的雰囲気はいいものだ。

 海苔函代を払う段になって「紙箱はいらないということなので箱代150円を引きます」という。客が箱はいらないと言っても代金2,800円は取るべきだ。意外な申し出に「これじゃ儲からないな」と思ったが胸にあついものが流れた。

 雑色は蒲田駅の1つ先だ。私の家のある品川駅からだと結構遠いが「こういう店で買物がしたい。また来よう」と思った。

 私は濃いお茶を会社で急須で飲む。だからお茶の消費は早い。1㎏ずつ買っているお茶は3ヶ月でなくなる。

 中年の娘さんは「真空パックならいいが空気に触れるとお茶は酸化するから風味が無くなる。せいぜい200gずつぐらい買った方がいい」という。どおりで私のお茶は風味がない。

高齢社長の仕合わせな日々 595 | 2025年3月12日

津波は物理の法則だ

 大きな地震があったら次は津波が来ると考えるべきだ。標高20㍍の所に駆け上る。この手順だけ実行すればいい。相手(地震、津波)は物理の法則で順番に動いているだけなのだから。

 20㍍駆け上る時は「これで財産は全部失くす」と思うべきだ。捨てるのだ。人命だけ助かれば100点満点だ。私は街中を歩いている時「津波が来たら何処のビルに逃げ込もうか」と周りを見渡している。

 東日本大震災から2025.3.11で14年。津波で押し流された家並みの当時の写真を見ても「津波が来れば当然だ」と思うだけだ。

 それよりも全国で失った人命1万5,900人は「何とかならなかったのか」と。相手は地震、津波と順番に来る物理現象なのだからむしろ死者を減らす対策は簡単なはずだ。

  1. 財産は全部捨てる
  2. 20㍍の所に駆け上がる

だけを日本国民が実行すれば命は助かる。命さえ助かればあとは何とかなる。

高齢社長の仕合わせな日々 594 | 2025年3月11日

自力防衛の必要性高まる

 毎日新聞が主宰するアジア調査会60周年記念シンポジウムに参加した。パネリストは上川陽子前外相(72)、谷内正太郎元国家安全保障局長、ジェラルド・カーティス米コロンビア大名誉教授の3人。

 日本の立ち位置についてのそれぞれの明解な意見が述べられ面白い会であった。

 いずれも「法による秩序」の重要性を述べていた。上川前外相は国際司法裁判所など世界の法の監視機関を歴訪したという。「世界の法は概括的だがおよそ守られている。その下の各国の法になると途端に破られる頻度は高くなる。為政者の方針でコロコロ法令が変わる結果だ」とおっしゃっていた。独自に法についての検証している姿には驚いた。「上川さんは信念を持った政治家である」と私は思っている。

 今回の私のシンポジウム出席は上川さんの名刺をもらうのが目的だった。名詞手交時に「私は上川さんのファンです」と言ったが前外相の表情に変化はなかった。

 上川さん追っかけの私にとって「衆議院議員 上川陽子」の名刺は推しのステッカーを手に入れた気分だった。

高齢社長の仕合わせな日々 593 | 2025年3月10日

採用はご近所から

 これからは新聞の折込広告で人材を採用したい。新聞折込広はついつい忘れてしまいがちだが、王耕の近所は多くの住宅があり優秀な人達が住んでいる。

 働く方は職場が近くだと通勤が楽だし家の用事もやり易い。近所にお住いの人に来てもらって上手く行ったという成功例を積上げて行きたい。

 王製函課では近所のアルバイト・長岡雄一さん(72)に来てもらっている。おかげで見本づくり担当の野地薫さん(61)は「生産効率は3倍になった」と笑顔だ。

 「リクナビだ、マイナビだ」と大手の求人誌を使うことばかり考える必要はない。新聞販売店にお願いして求人チラシを折込んでもらえばいい。費用は10分の1で済む。王耕は地域密着の企業なのだから。

高齢社長の仕合わせな日々 592 | 2025年3月7日

文具女子博主催者は日販

 「文具好きが最高に楽しめる」をコンセプトに2017から始まった文具即売会が盛況だ。2024.12に横浜で開かれた文具博は174社が出展し、来場者は5.2万人と過去最高だった。

 3ヵ月ごとに全国で開かれている文具女子博は日本出版販売㈱の主催だ。出版物が激減する中で書籍の取次店だった日販が新たな商売を始めた。たくましいと思う。

 私も文具博に行けば自然嬉しくなってくる。100円ショップに行った時の感覚だ。「これは使えそうだ」と思うものを見つけたときは心が弾む。

 日販が文具博でどれだけ利益を上げられるか分からないが、新しいイベントをスタートさせたのは日販の功績だ。

高齢社長の仕合わせな日々 591 | 2025年3月6日

日程管理は紙の薄い手帳

 ダイゴー㈱製の厚さ1mmにも満たないペラペラの手帳ですべての日程を管理している。ダイゴー製は使い始めて30年になる。①薄い②軽い③月単位で一覧できる―などの理由からで誠に便利だ。ページが50しかなく価格が680円では割高だが、そのようなことは全く問題にならない。

 一時は同社のビニール地の表紙を使っていたが今では軽い厚紙表紙に落ち着いている。

 ➀スマホ②ダイゴー手帳が左の上着ポケットに、右に③入歯④鍵の束。ズボンの左ポケットに⑤Suica⑥シルバーパス、右に⑦裸の札⑧小銭入れ。4つのポケットを探れば所持品をきちんと携帯しているかが確認できる。

 私はカバンを持たない。19年前に88歳で亡くなった父・渡辺昌夫はカバンを持っているのを見たことがない。いつもジャンバー姿の私と違ってオシャレでいつも両手は空だった。

 カバンを持たないのは父の遺伝だ。その分今の私の薄い手帳の役割は大きい。

高齢社長の仕合わせな日々 590 | 2025年3月6日

天命が下りて人事を尽くす

 この言葉を言ったのは2/24、95歳で亡くなった弁護士の岡村勲さんだ。岡村さんは28年前、逆恨みした顧客に妻(当時67歳)を殺された。その時自分である犯罪被害者には何の権利もないことが分かり「全国犯罪被害者の会」を設立して被害者の権利確立・支援に奔走した。その時に言った言葉だ。

 「人事を尽くして天命を待つ」は中国の有名な諺で、全力を傾けてやり尽くしてあとは静かに結果を待つ―という意味だ。

 この1節を逆にした「天命が下りて人事を尽くす」という岡村さんの言葉に当時50代だった私は感銘を受けた。回り巡って自分に天命が下りることは決してゼロではない。その時「人事を尽くす」という覚悟を持てるかどうかだ。「天命だ」と思ったら生涯を賭けて天命実現に力を注ぐべきだ。

 岡村さんは犯罪被害者の権利獲得のために動いた。2000年施行の犯罪被害者保護法で司法の記録・謄写が初めて認められた。2008年には被害者が公判に参加できるようになった。「被害者は法廷で思いを述べただけでも救われることもある」と語っていた。

 岡村さんの成してきた業績は大きい。

高齢社長の仕合わせな日々 589 | 2025年3月4日

不審な画面でPCが固まった

 知人からのメールを3/2開いたらMicrosoftの画面が出て右上の✖印をクリックしても消えない。

 困って画面に載っている救済連絡先の電話番号を掛けたらたどたどしい日本語のジェシカ・ウォークと名乗る若い女が出てきた。次にジェシカの上司のジャック・ウイリアムスなる男が出てきた。2人は写真入りの自己紹介の欄がありいずれも白人だった。ジャックは最終的に私の銀行カード内容を知りたがっているのでスマホを切った。

 「私のしゃべったことで余計な暗証番号を言わなかったか」と不安になった。

 翌日インターネット回線を保守しているジェイコムに問い合わせたら固まった画面の解除法を教えてくれた。「よくあること」と簡単に済まされない不安な1夜だった。

 不審メールに慣れる必要がある。解決法だけは自分の技術として習得しておく必要がある。

高齢社長の仕合わせな日々 588 | 2025年3月3日

ラーメンの麺が入らない

 食べられない。残してしまうのだ。この食べ残しが10回ほど続いている。ラーメンは元々好きな食べ物ではなかった。今では汁は飲めるのだが麺はほとんど残す。

 池袋西口の小さな中華料理店「新珍味」は昔から通った店だ。ここでモヤシソバ(900円)ばかり食べていた。ところが2025.2月「久しぶりだ」と勇んで入ってみたが麺が入らない。汁とモヤシを食べて店を出た。

 「これは本格的なラーメンの麺忌避症だ。新珍味でダメなら今後ラーメンを注文するまい」。年のせいか理由は分からない。ともかくラーメン以外の食べ物を求めて町を彷徨(さまよ)えばいいのだ。

 ちなみに1世帯当たりラーメン消費額日本一は山形市の22,389円だ。2位は新潟市、3位は仙台市。麺が入らない私には関係ないデータである。

高齢社長の仕合わせな日々 587 | 2025年2月28日

タカセのパンで一休み

 池袋東口、巣鴨地蔵通りの入口に大きな老舗のパン屋「タカセ」がある。ここの特徴は①安いことだ。主婦が1人で来てケーキ、菓子パン200円を食べながらコーヒー200円をすする姿はいいものだ。

 老女が気軽に休めるところは貴重だ。外に出て「タカセで休憩してくる」とスケジュールを立てれば外出の張合いも出てくる。老人は家に籠ってはいけません。自分から気分の赴くままに街中をフラフラすべきだ。

 4年前に96で亡くなった母は放浪癖があった。極端なマザコンであった私は母に似た老女がヨタヨタ街中を歩いている姿を見ると無条件で応援したくなる」。

高齢社長の仕合わせな日々 586 | 2025年2月27日

企業理念が王耕最高の哲学

「自由な創造力、燃える挑戦心、協力し合う充実感で

お客様に喜んでもらえる、装資材と印刷物をつくって

社会に貢献する」

上記が王耕の最高哲学である企業理念だ。。

 「私達は何のために働くか」の答えが企業理念だ。この姿勢をもってマーケットに立ち向かい、良質の包装資材と印刷物を世に提供することで王耕の存在意義を高めていくのだ。

 王道を行くことで王耕社員の意識は高いモラルと規律ある行動を社会に示すことができる。

高齢社長の仕合わせな日々 585 | 2025年2月26日

膨れ上がる耕営業報奨金額

 2025.2.20締めの耕営業部2月の報奨金額トップは4課の浅井慎太郎さんの1,043,690円だった。

 特に大きかったのが3か月ごとの「新規四半期報奨の990,690円」。これは獲った新規お客様からの売上の5%を支給するというもの。

 浅井さんは超大口のお客様から2024.11.21から2025.2.20の3ヶ月間に6品目計19,638,800円を売上たため、その5%の報奨額になった。従来の報奨額はせいぜい20万円ぐらいだった。

 優良お客様からの新規売上であれば1人で100万円超の報奨金は押しも押されぬ堂々たるものだ。

 王耕はスピード応対を会社特徴として全社員が動いている。スピード応対されればお客さまは喜んでくださる。

 浅井さんは11人の耕営業部員の中でも最もポイントを押さえたスピード応対をしている。大手のお客様ほど「有能な外注営業」と見てくださっている。ありがたいことである。

高齢社長の仕合わせな日々 584 | 2025年2月25日

Pay Payより便利なSuica

 私はPay Payの支払方法が分からない。耕スマホアドバイザーの赤石稔さんに聞くと「Suicaの方が便利」という。

 理由は➀銀行口座の紐がついてないだけ気楽に使える。 ②無記名のSuicaが自由に使えれば現在2万円限度のカードを3枚持っていれば6万円使える。

 ③カードだからがさばらない。

 「なるほど」と思い、余分に持っているSuicaを更に無記名1枚携帯するとにした。限度4万円のSuicaで小銭が発生しないSuica決済ができる。 スマホですべてやろうと思ってはいけない。最善の便利な方法をその道の達人に教えてもらえばいい

高齢社長の仕合わせな日々 583 | 2025年2月21日

着々と完了する宿題

 今、私の宿題は王耕社内報77号と毎日新聞OB作文集47号を37カ所に送ることだ。

 初めはモヤモヤ頭で「どこに送るか」定まらなかったが一旦表を作ると微改善を加えて行くうちに最終形までたどり着く。

 ポイントは「着手する」ことである。たたき台としての字づらが並べばそれが第1案として目に入るから「ア~でもない。コーでもない」と次の案に進むことができる。

 大変な作業として1週間引っかかっていたものが終わりが見えてきたのは快感だ。

高齢社長の仕合わせな日々 582 | 2025年2月21日

私の大井三又地蔵尊

 品川区大井1-55-1の大井町駅から4分の3角路地にある三又地蔵尊は私にとって手軽な合掌の場所だ。道路向かいは夏目雅子主演映画の「時代屋の女房」の舞台だった所だ。地蔵尊は三角の角にありよく目立つ。

 線香を五束ほど焚いて合掌するとモウモウたる煙の中でとてもありがたい気持ちが湧いてくる。

 2/19は地蔵尊を管理している真言宗 来福寺 (品川区東大井3-13-1 )のおかみさんがレクサスで乗付けてお堂の清掃をした。私は堂前のベンチに腰掛けてそれを眺めていた。

 宗教の場所は整理整頓が行き届いていなければいけない。清潔な仏国土が再現されなければいけない。そこで私は心穏やかに手を合わせる。

 ここに手を合わせに来るとすべて上手く行くような気になる。

高齢社長の仕合わせな日々 581 | 2025年2月19日

売れない商工中金株

 商工中金民営化を進めている財務省は2回目の入札をしたが総株数の3%しか売れなかった。商工中金法によれば株主資格を中小企業団体に制限しているため入札団体が集まらなかった。財務省も売却益を当てにしており知恵を絞って全株売却に持って行くーという。

 7年前、王は中金大森支店の融資1.5億円で新しい製函機を買えた。お世話になってきた中金が民営化して中小企業支援に本腰を入れるようになることを望む。

 ただし王耕は現在、金融機関からの借入はゼロだから中金の去就も関係ないと言えば関係ない。

高齢社長の仕合わせな日々 580 | 2025年2月18日

三井ホールの広い通路に感心した

 ダイヤモンド社主催の講演会が2/17大手町三井ホールで開かれた。「シン日本流経営」の聴講は早々に切り上げたが、初めて入った三井ホールの設計の良さに感心した。

 通路が広いのだ。幅8㍍はあろうかと思われる通路がありホール全体の格調を高めている。通路は余分なスペースのようだがいい雰囲気を醸し出している。便所に行くのも大変だ。不自由な足を引きずってトボトボ行かねばならない。

 建物設計で通路は重要だ。日頃使うことのないスペースだがその建築物のコンセプト(概念)を表現する最重要項目だ。

 同じ建物に三井物産が入っている。働く社員にとってはこの余裕はマイナスに働くのではないか。社員はぎゅうぎゅう詰めのスペースで働かせるべきだ。廊下が広いのは来客に対してのみプラスに働く。

高齢社長の仕合わせな日々 579 | 2025年2月17日

AI言葉は使用禁止

 AI=人工知能Artificial Intelligence(アーティフィシャル インテリジェンス)の略称。といっても何のことだか分からない。生産をAI化したーといっても分からない。分野が広すぎる。

 「生産工程中に不良が出たら赤ランプが点くようにした」と言えば分かる。これは検査を自動化したことだ。

 簡単にAI化と言うのは禁止だ。生産効率を5倍にしたーとか何を目的としたかを明示する必要がある。すべて日本語で表現してもらうようにしている。日本語で表現されたことが確実に実行されるなら確実な検査・効率UPの体制ができたとみるべきだ。検査・効率UPがコンプピュータで動くかどうかは次の問題だ。

 こうなると機能を作るのはプログラマーではなく現場の作業者だ。作業者が検査・効率UP 法を決め、動かすことになる。とても現実的なシステム作りで、これなら私にも理解できる。

 「AI化した」で我々を抽象的な意味不明の世界に迷い込ませてはいけない。「右か左か」「GoかStopか」で表現すれば皆は理解する。

高齢社長の仕合わせな日々 578 | 2025年2月14日

ドンキより安い「まいばす」

 安値で快進撃中のドンキホーテに伏兵が現れた。イオングループの小型スーパー「まいばすけっと」である。6枚切り食パンがPB(プライベートブランド)105円、ドンキが150円。缶ビール185円、ドンキが202円―と恐ろしい競争が繰り広げられている。

 私はこのような世界に参入したいとは思わない。安値競争は消耗戦である。利益を削っての値付けは社員の血を血で洗う動作である。

 商品の利益を確保した上で売上を伸ばす方法を考えたい。例えば1個当たりのg数を多品種そろえる。価格を倍にした高級品を増やす。

 こうなると多品種か高級路線かの会社方針の問題となる。いずれにせよ近づきたくない業界だ。

 王(王子段ボール)耕(耕文社)では「スピード応対」を会社の最大の特徴にしている。お客様は業者の一刻も早いボールの返球(回答)を望んでおられる。「見積ってくれ」と王耕にボールを投げると当日中に見積りが届く。

 予想もしなかった形状見本を翌日中に営業が持ってくる。ビジネスをやっている人にとってこれらの返球は早いほど便利だ。担当者様が「王耕を使ってやろうか」と思ってくだされば両社社員は涙を流して喜ぶ。

高齢社長の仕合わせな日々 577 | 2025年2月13日

一刻も早く手を打つ

 どうしていいか分からない時がある。どんな問題が発生しようが代表としての私からの指示は必要だ。よく使う手は「弁護士はなんて言っている」「会計士に相談したか」。士業の意見を聞けーは一種の逃げの動作だ。

 1番面白いのが担当部下に「あなたはどうすればいいと思うか」。これは貴重な問い掛けだ。回答には担当としての思いが出てくる。「この問題は7日間で私が解決します」「落としどころはどこか」「ともかく私に任せてください」「解決時の映像が分からない。どんな形になる」。延々と話は続くが話の内容は面白い。

 いずれにせよどんな形でもいいから行動をスタートすればいい。代表が大黒天のように小槌を持ってただ座布団の上に座っているだけではだめだ。立ち上がって意思を示すことが大事だ。

 私が良く使う手は部下と一緒に掃除を始める。整理整頓が進むと面前の風景が変わる。私も担当部下も変わった目の前の風景を見ていると新しいアイデアが湧いてくる。

高齢社長の仕合わせな日々 576 | 2025年2月12日

インドで歯科医を開業

 「平成プロジェクトの集い」という個人で開いている会に2/10参加した。「特別な人」として呼ばれた中にインドで開業予定という鶴見大学歯学部3年の三浦さん(21)という学生がいた。

 懇談してみたら本気で渡印予定のようだ。彼曰く「日本は歯医者は飽和状態だ。東南アジアも人数は多い。ベトナムも大変な数の歯医者がいる。インドは人口に比べ少ない」。

 インドと日本は行き来の少ない間柄だ。日本人は行かないしインドからも来ない。インド料理の店で働いているのは全員がネパール人だ。そこで三浦さんのような学生は珍しがられる。

 私のインド観を言えば、確かに未来はすごい国になるだろう。みずほ証券の営業に勧められてインド株を1,000株(1,000万円)買った。それに面白い国だと思う。しかし住もうとは思わない。

高齢社長の仕合わせな日々 575 | 2025年2月10日

よく見かけるマツダ車

 私は車を見かけると前後のマークに注目する。「トヨタ車だ」と思ってよく見るとマツダのマークであることが多い。「クッションが悪い」とかマツダの弱点を指摘する声は多いが、「これもマツダの戦略」と思えば納得がいく。

 「外車の物まねのデザインだ」「トヨタ車と判別がつかない」などの批判はあろうが、まず販売台数を増やすことに力を集中することは自動車会社として道を切り拓くうえで1つのステップになる。

 あとは微調整をやって行けばいい。①クッションの改善 ②ボディの弱い部分の強化 ③内装の耐久性の改善。やるべきことが具体的に明示されることによって解決への道筋は明らかになる。

 物まね多車種の製造によって今期マツダは減益になる。原因は材料費の膨張だ。しかしこれも必要悪である。減益にびくびくする必要はない。1つのチャレンジに対する検証結果として次の会社テーマを設定していけばよい。

 1番良くないのは何もやらないことだ。日産自動車を引き合いに出して申し訳ないが、日産が何をやろうとしているか一般消費者に「これでもか。これでもか」とPRする必要がある。たまに日産の新車が出ても全体のコンセプト(概念)の訴えにはならない。

 マツダの物まね戦略は注目に値する。

高齢社長の仕合わせな日々 574 | 2025年2月7日

和菓子6つ食べて卒倒寸前

 神田の甘味兼食堂でカレーライスを食べた後「デザート」とばかりに草餅、桜餅、イチゴ大福を食べた。あまりの旨さに更に3つ注文した。

 勘定をしていると店主が「(和菓子6つも食べて)大丈夫ですか」。私は「大きなお世話だ」と言い放って店を出たが足が上がらない。

 都営地下鉄・日本橋駅を目指したがいよいよ足が進まなくなった。途中大きな郵便局に入り30分ほど休んだ。地下鉄に乗ると,見るに見かねたのか中年男が立って席を譲ってくれた。「もう少しですから」と言って丁重にお断りした。

 這う(はう)這う(はう)の体で帰宅した。あとは前後不覚で眠った。翌朝目を覚ますと気分すっきり。「助かった」。

 「饅頭食べ過ぎで死ぬこともアリだ」と思った。

高齢社長の仕合わせな日々 573 | 2025年2月7日

経営理念ではなく企業理念

 「自由な創造力、燃える挑戦心、協力し合う充実感でお客様に喜んでもらえる包装資材と印刷物をつくって社会に貢献する」は今から10年前の2015.7.15に制定した耕文社企業理念だ。

 それまでは「品質第一」を経営理念としていた。経営理念は経営側からの上から目線の理念の範囲を超えない。

 会社が良くなって行くには全社員の力を結集しないととても実現できるものではない。全社員を1点に向けての理念が2015年制定の企業理念だ。この時から「全員参加」という言葉を使うようになった。

 その後「全員参加の企業理念実現のために努力してきたか」と問われると私はうつむいてしまう。私自身が新しい企業理念を言葉に出していなかった。これでは宝の持ち腐れだ。思い立ったら吉日。これからは私が声に出して全員参加で企業理念を実現する。まずは私のお手並みを御覧(ごろう)じろ。

高齢社長の仕合わせな日々 572 | 2025年2月5日

アイデア賞をルーチン化

 アイデア賞の副賞がA賞10万円、B賞2万円と大幅UPしたのを機にアイデア賞のルーチン化をやる。ルーチン化とは発生頻度の高い業務を決まったやり方で繰り返し遂行することを言う。

 2025.2.3発表のアイデア賞2件から取り掛かる。

2席 副賞2万円

 1、王製函課 藤井芳和

 「営納=営業納品」という看板を作り営業部員の納品かトラック配送か分かるようにした。営業の探す手間が大幅に減った。

 2、耕印刷課 上田剛

 夜勤時ニスで終わり4胴目ツボを空にしてローラーも綺麗洗浄してすぐ仕事に入れるようにした。40分短縮。

 今回は上記2件のアイデアをルーチン化をする。

高齢社長の仕合わせな日々 571 | 2025年2月4日

定年後も月給下がらず

 王耕は60歳定年である。定年後引き続き勤務をお願いすると区分は契約社員になる。従来はここで月給を20%ほど下げてきた。

 ところが定年者は技術はあるし体力も全く落ちていないからここ2年間の定年者の月給変動なしだ。場合によっては「社の増収増益に貢献した」で1万円UPにしたこともある。

 余人をもって替えがたいこちらの事情があるからだ。私は調子に乗って「85歳まで勤めてもらいたい」と社員にお願いするのだが全員の応えは同じだ。「勘弁してくださいよ」。

 兎も角、頭がボケない限り王耕で元気に働いてもらいたい。

高齢社長の仕合わせな日々 570 | 2025年2月3日

25アイデア賞担当は佐々木聖仁さん

 2025年王耕スローガンは澤本茂紀さん提案の「改善はアイデアから始まる」に決まった。今後12か月王耕からアイデア賞を1人ずつ選出しA賞10万円、B賞2万円を佐々木さんが決める。

 A賞は特別優れたアイデアに副賞として授与されるが「余程の物でないと該当しない」と思ってもらいたい。

 佐々木さんは公平な人である。選抜には①売上増 ②利益増への貢献度が基準だからその基準に沿ってアイデア賞を決めてもらえる。

 金融機関からの借入ゼロの王耕にとって必要なのはアイデアである。たいした設備投資の予定のない王耕にとって➀②を実現するには社員のアイデアしかない。

 自由な創造力、燃える挑戦心、協力し合う充実感で、お客様に喜んでもらえる包装資材と印刷物をつくって社会に貢献するーと王耕の企業理念にある通り自由な創造力で2万円、10万円の副賞を獲得してもらいたい。

高齢社長の仕合わせな日々 569 | 2025年1月31日

低調な東商工業部会賀詞交歓会

 1/29(水)Hニューオータニで開かれたが出席者はわずか60人。

 東証職員は「コロナの影響が尾を引いている」というが東商自体の取組みに問題がある。例えば今回の交換会会費は14,500円だが額はメールに入っているが振込先が別なメールでしかも複雑な手続きを経ないと分からない。普通なら会費の下に振込先を記入する。

 なぜこのような分かりにくいやり方をするのか。職員が遊び半分でお知らせメールを作っているとしか思えない。

 ヤルこと成すことピントが外れてしまっている。「何の工夫もない職員の集合体」に成り下がっている。耕が東商に在籍する価値のある組織かどうか迷っている。

高齢社長の仕合わせな日々 568 | 2025年1月30日

加速する段ボール軽量化

 3R (リサイクル=廃棄物を原材料やエネルギー源として有効利用する、リユース= 一度使ったものを 何度も 使 うこと、リデュース=できるだけ物をごみにしない、ごみの量を減らす) 推進団体連絡会は平米当り段ボール原紙使用料が2025年度までに2004年度比6.5%軽量化に取り組んできた。

 しかし6.5%軽量化は2年前倒しで2023年度に達成され、600gあった段ボール坪量が596.1gになった。これは業界の努力とともに段ボール消費者の意向を反映したものだった。

 使用済みの段ボールをまた水で溶かして新しい原紙を作るリユースできる強味がイカンなく発揮された。

 王子社員は環境にやさしい段ボール箱を作っていることに誇りを感じている。

高齢社長の仕合わせな日々 567 | 2025年1月29日

プロ野球に興味ない

 理由は年棒が高過ぎるためだ。大相撲、陸上、水泳に比べ格段に高い。高額収入に群がる若者には興味が湧かない。「カネじゃないよ。本当にやりたいことは何なんだ」。

 すべてのスポーツは観客動員数=収入で選手の年棒は決まると思うが、プロ野球は伝統的に高年棒が当たり前になっている。これが我慢ならない。中小企業で働く社員はもう少し給与が高くていいのではないか。

 自分で給与を抑えていてこう言うのも可笑しいが2025年を区切りとして「社員の給与は抑えるのが経営」という私の考えを改める。

 例えば王耕に長年在籍して定年まで勤め上げて、振り返った時「果たして仕合せだったでしょうか」と私が聞いたときプロパー社員は何と応えるか。この応えほど恐ろしいものはない。「仕合せではなかった」と言われたら私は全否定されることになる。

 プロ野球に興味ないーという前に自分の足元を盤石にしないといけない。

高齢社長の仕合わせな日々 566 | 2025年1月28日

いつの間にか変色はオンデマンド機の弱点

 ➀少部数でも色出しが簡単 ②お客様にすぐ見本提示できるーがオンデマンド印刷機の強味だ。

 一方オンデ機には、①多部数を刷っているうちに色が変色してしまうーという恐るべき弱点がある。結論は10枚ごとに色検査さえやっていればお客様に良品を納めることができる。

 もし変な色が出てきたら色曲線の線を摘まんで上下させて色調節すればよい。

 この検査体制さえ緩まなければ耕は自信をもって良品をお客様に納品できる。総体的に見ればオンデ機の方がオフセット印刷機より品質管理は簡単である。

 オフセット印刷機からオンデマンド印刷機に転換を急ぐ耕の戦略は正しい。

高齢社長の仕合わせな日々 565 | 2025年1月28日

福岡功平さんが仏人社長の会社を開拓

 王営業は中国人社長の会社ばかり新規開拓してくる。「他の国の社長は居ないのか」と私は怒鳴るが営業の反応は鈍い。「どこの国でもいいじゃねーか」という顔をしている。

 今回福岡さんが開拓したのは足立区江北の㈱ジャパンゾン様、主たる業務は①コンピュータゲームソフト②化粧品③雑貨品の輸出入。役員である奥さんは日本人のようだ。支払は前金。仏人社長の会社は初めてだ。だからと言ってありがたがる必要はないが、仏人ベンチャーは珍しい。

 同じ商売をするなら面白くやりたい。お客様がヨーロッパ人というのは王にはニュースである。

高齢社長の仕合わせな日々 564 | 2025年1月25日

気の抜けた東商品川支部50周年会

 支部創立50年記念の会が2/23開かれた。期待はしていなかったが予想通り気の抜けた会であった。

 原因は東商職員の姿勢にある。公務員化した職員がアイデアもなくただ立っているだけ。「行事を開けばいい」だけの仕事では来場者に何のインパクト与えていない。

 品川支部の会員は3070人だが、例年に比べ参加者はだいぶ減った。それでも職員には賑わいを作り出す意欲が無くてはいけない。来場者1人1人と会話を持つという積極さがない。立食なら立食なりの接待があるべきだ。

 帰り際に葡萄酒1本もらって帰ってきた。「商工会議所はいらないのではないか」といつも思う。

高齢社長の仕合わせな日々 563 | 2025年1月24日

優越感に浸る印刷情報誌

 印刷出版研究所発行の月刊誌「印刷情報」を毎月楽しみに読んでいる。耕文社の現住所は印刷業界である。

 専門誌であるから印刷に関わる全ての情報が載っているからどうしても将来必要なニュースであるかどうか○✖で記事を判断してしまう。例えばフレキソ印刷、水なし印刷、UV印刷は当社の将来ビジョンから外してある。

 オンデマンド印刷1本に絞っているからその他の情報は興味ない。90ページの冊子で注目するのは7ページほどだ。あとの83ページは遊びのつもりで読んでいる。

 これが結構頭の休息になる。そしてすでにマーケットの流れから外れた記事は優越感に浸りながら読む。儲かる設備以外は不用だ。

 印刷情報は毎月楽しみな業界誌である。

高齢社長の仕合わせな日々 562 | 2025年1月22日

初任給30万円にしたら肩の荷下りた

  大卒初任給30万円にしたら私の頭の中にアイデアが盛りだくさん出てきた。王耕は

1、無借金である

2、給与決定は能力主義で行われている

3、会社データは100%開示している

 この3点を基本として経営が行われている。例えば代表取締役 渡辺直喜への王耕からの支出は

28,644,944円である。これ以上でも以下でもない。

 支出額はここ4年間変動していない、渡辺への支出額は毎決算発表資料に開示されているから社員はそこだけは一生懸命に見る。

 開示というのは気持ちのいいものである。恐れるものがない。年商9.7億円の耕、5.9億円の王の代表の年収が0.28億円である。「どうだ少ないだろう」と私は威張って見せることがある。

 売上の多い社員には無制限にボーナスを出す。賞与の袋が縦に立つと社員はびっくりする。ビックリさせながらやる気を引き出す手口は公に認められた経営手法である。

高齢社長の仕合わせな日々 561 | 2025年1月21日

新卒初任給30万円にした

 1回80万円かけて求人誌に新卒募集をしているが応募ゼロ。打開策が見つからないまま2025年に入ってしまった。

 日本の新卒採用市場は「初任給30万円」という見出しが躍っている。王耕は初任給23万円で出しているがこれでは誰も来ないはずだ。そこで初任給を一気に30万円にした。

 初任給30万円ならほかの優良会社と肩を並べる初任給だ。今年3月末までに応募が何人あるか分からないが、お試しでやってみるのは面白い。全社の給与公平化は年1回の給与改定日の5/20までにやればいい。

 「新卒初任給は毎年少しずつ上げるべき」の固定概念を今年は外すことができた。前年比で30%、50%UPでも良い。それほどに王耕の財務体質は柔軟性がある。

 特に営業部員のやるべきことは王耕ともに明確だ。真面目な新卒が入ってくれば彼・彼女らは正面から力を発揮してくれるはずだ。

高齢社長の仕合わせな日々 560 | 2025年1月20日

楽しい社内報づくり

 王耕社内報TRIANGLE 77号発行の季節がやってきた。前号の76号からは耕文社デザイナーの臼木小百合さんに編集をすべてお任せしている。岐阜県美濃市出身の臼木さんのセンスに任せておけば面白い社内報が出来上がる。おかげで私はだいぶ楽になった。労力は従来の10分の1になった。

 岐阜市は優秀な女を輩出している。2000年シドニーオリンピック・マラソン金メダルの高橋尚子、女講談師の神田京子、そして耕文社看板デザイナーの臼木さんだ。

 社員が勝手に原稿を放り込めば臼木さんが格好良くレイアウトしてくれる。結果として書きたい放題の社内報が出来上がる。だから記事は面白い。

 発行日は2025.2.10である。

高齢社長の仕合わせな日々 559 | 2025年1月17日

iPhone買換える

 「王耕のiPhoneを従来のSE2からSE3に買換えたい」とスマホアドバイザーの赤石稔さんから提案があった。「SE2の保守期間が切れるのとスマホが格段に機能向上しているので是非」という。

 SE3になると

1、CPUは150%処理速度UP

2、内蔵メモリーは130%複数処理向上

3、バッテリーは130%容量長持ち

4、通信規格4Gの20倍の通信速度

 ちょっと想像もつかない機能UPだ。アドバイザーが言うことだからそのまま認めるしかない。しかし世の中はこのスピードで変化していくのか。怖い感じがする

高齢社長の仕合わせな日々 558 | 2025年1月16日

➀受注件数 60件

②新版件数 14件  ③シート購入㎡ 1.8万㎡

 以上が王子段ボール㈱の1日の3目標である。3つのうち1つでも達成すれば合格だ。

 段ボール業界はこのところ不振に喘いでいる。食料品の値上げで出荷量が全く増えない。段ボール箱の注文も来ない。しかしそういう情勢を飲み込んだうえで➀-③のうち1つでも1日で達成すれば王子社員は「万歳、万歳」なのだ。

 それほど貴重な達成である。今のうちにお客様需要をかき集めておこう。量の問題ではない。今後段ボールが必要になったら必ず声を掛けてもらおう。

 そのための布石である。注文が減った時はお客様囲い込みに精を出せばいい。1日1日やるべきことは無駄がない。

高齢社長の仕合わせな日々 557 | 2025年1月15日

小さな補修しない店はダメ

 電気の点灯、エアコンの稼働、ショーウィンドー内の置物が壊れていたり埃だらけでは、せっかく路面店でも通行人にマイナスの印象を与えてしまう。

 店舗がいかに清潔か使い勝手がいいか「これでもか、これでもか」と見せつける必要がある。1つの風景づくりである。窓の奥の障子の紙が破れていたりポリのごみ袋が部屋の奥に積んであるのが見えたり。油断も隙も無い。とりあえず「これで完璧である」と思えるところまで徹底する必要がある。

 神田須田町の蕎麦屋の名店「まつや」は蕎麦の旨さでは日本の代表である。1/14に行ったが1月は10日間ほど休み。がっかりした。それにしても店の風情にはもう少し手を加えてもいいのではないかーと思った。

 地味なら地味なりに整理整頓は必要だ。植木を刈ったり店の風情に手を加えたりしたらどうだろうか。人の店をとやかく言う筋合いはないが、1ファンとして物申したい。

高齢社長の仕合わせな日々 556 | 2025年1月14日

股引1/12初めて穿(は)く

 例年であれば12月初旬から穿く予定の股引を1か月遅れではいた。穿き心地誠によく全身が温まる思いがした。年寄りは下半身が大事だ。無理して寒いのを我慢する必要はない。季節に合わせて厚めの服装がいい。股引1つで俄かに仕合わせになれるのは思いのほかの喜びだ。

 1/9は暖房設備のない新宿・荒木町のフグやでコース料理を取った。因業なオヤジ(76)は壊れた空調機を取り換えない。他の座卓に置いてあるガスコンロを付けて暖をとれという。おかげで風邪をひいてしまった。

 もうあのフグ屋にはいかない。なぜか最近は「しほ瀬」のコースを食べても旨いと思わなくなった。いい見切りができた。

高齢社長の仕合わせな日々 555 | 2025年1月10日

紙・板紙出荷のピークは2000年

 合わせて3,197万トンだった。2000年以降低迷が続いている。理由は野菜や食料品など箱に入れるものが高騰しているため板紙が流通する量がちっとも増えないからだ。

 耕は戦略4商品の中に板紙を使うパッケージがあるがこれも思うように売上増になっていない。増えない理由をマーケットのせいにはしたくはないが、場合によっては「パッケージは見込み無し」で戦略4商品から外すこともある。

 紙は減り続けるのは確定的だ。製紙会社は減産体制を敷いてティシュペーパーなど生活用品の生産にシフトしている。

 一方段ボール原紙・シートの生産は低迷しているが、こちらは生産増の見込みはある。王子段ボールはひたすらお客様数を増やすことに専念している。小口でも大口でもいい。社長が中国人でも、韓国人でもいい。

 狙いは1日の受注件数60件、新版件数14件、シートメーカーへの発注平米18,000㎡の目標を達成することである。

 この3目標をクリアーすることに集中している。3つのうち1つでもいい。目標クリアーできれば万々歳である。この繰り返しをやって行けば王子の年売上は300億円になる。

高齢社長の仕合わせな日々 554 | 2025年1月9日

首から上の付属物は不用

 不用付属物は①帽子、②頭髪染め、③眼鏡、④マスク、⑤髭(ひげ)、⑥マフラーの6点である。いずれも素(す)の自分を出すのに障害になるから嫌なのだ。

1、帽子

  ファッションのためとしか思えない。防寒、日差し除けの効用はない。

2、頭髪染め

  一目で分かる。不自然な頭髪の色はみっともない。ありのままの色で生活する方が健全だ。

3、眼鏡

  目がどうしても悪いなら仕方ない。見え見えのファッション目的のためなら止めた方がいい。

4、マスク

  正常な呼吸の障害になる。新鮮な空気を肺一杯に吸って元気に過ごしたい。

5、髭

  髭を伸ばしっ放しは不潔である。ファッションのためなら伸ばさない方がいい。

6、マフラー

  首が寒いと思ったことはない。余計な衣料部材を増やしただけだ。不便が増えるだけだ。

  私の個人的趣味を申し上げただけだ。気にしないでもらいたい。

高齢社長の仕合わせな日々 553 | 2025年1月8日

構造計算やっているのはゼネコン

 日刊工業新聞社主催の「防災イノベーションセミナー」に12/25参加した。防災の施策、被災後の行動の改善を図るセミナーだ。

 内閣府、NTT、日本郵便などの担当が討論に参加した。懇親会で鹿島建設㈱の防災対策一筋にやってきた定年間近の人と雑談した。特に耐震設計の構造計算を私は質問した。回答は

1、日建設計、日本設計などの大手設計会社は構造計算はやらない。ゼネコンの仕事だ。

2、全国の活断層、地層の構成はデータができている。地震で地面がどう動くかも分かる。関東は昔海だったところに高層マンションができている。危ない。

3、仕事で防災のための部材開発もした。

 私は防災には建物の耐震強度を高めるのが最優先である。建築設計では a、デザインより b、(耐震強度を割り出す)構造計算のほうが重要だ。ところが構造計算は実際に建物を作るゼネコンがやるーという。これには驚いた。

 構造計算と建築デザインは互いにチェックし合うことで建物強度は保証されるーと思っていたがそうではなかった。釈然としない気持ちで帰宅した。

高齢社長の仕合わせな日々 552 | 2025年1月6日

鋼(はがね)のような駅伝選手の体

 1/3昼過ぎ、新幹線に乗るため品川駅前に出た。駅前の第一京浜は黒山の人だかりで歩道を歩けないほど。箱根駅伝復路で物凄い勢いでトップランナーがテレビカメラを従えて走り抜けて行った。

 第一印象はカモシカどころではない「鋼のような体」であった。別人種のようであった。正月早々鍛え抜かれた青年の走りを見ることができて得をしたような気がした。新年の駅伝人気の理由が分かった。

 物凄い勢いで走り抜ければいいが、これがヘトヘトに疲れ果てた姿では逆効果だ。スターとは人々を元気にさせるものを示さないといけない。

 順位は何番目でもいい。「選手は特別な人種である」を見せつけてくれればいい。私は「いいものを見ることができた」と満足して新幹線に乗った。

高齢社長の仕合わせな日々 551 | 2024年12月26日

旨い800円葡萄酒

 ペットボトルに入っているメルシャン製だ。甘くて口当たりがいい。苦味、渋味を強調した高級葡萄酒と違って甘めのジュース感覚で飲める。ボトル半分を飲んだが特に強い酔いは残らなかった。

 私は葡萄酒の味は分からない。なにが高級で何が庶民的なのか。ビールだけはサッポロが1番だ。大人の味だ。日本酒は飲まない。ウイスキーも銘柄にこだわらない。何しろ酒を飲むのは週に1回ぐらいだから。

 続けて飲むと体調がおかしくなる。ひどくなると①情緒不安定②自己嫌悪と進む。つらい。これがいやで初めから酒には手が出ない。

 88歳で亡くなった父親の遺伝だ。父は飲み会には参加するがウイスキーの水割りをなめる程度だった。その代わり煙草は1日2箱吸っていた。

 酒がダメな体質は大変ありがたい遺伝と思って父には感謝している。

 ペット入り安葡萄酒が出たら迷わず頂戴する。高齢者は我慢してはいけない。その時欲したものをユルユル摂取すればいい。どうせ1本800円の葡萄酒だ。

高齢社長の仕合わせな日々 550 | 2024年12月25日

改善は細かく頻繁に

 会社が発展するかしないかは日々の改善にかかっている。年次計画、月の改善といった一定の期間をかけた実現よりも「思い付いたら―実行、思い付いたら―実行」をやることの方が面白い。しかも結果は直ぐに分かる。

 他社の社長の顔を見ていて「この人は日々の改善をやっている人か。やってない人か」を想像する。やっていない社長は愚物である。やっている社長は興味深い人―と見る。

 例えば日産自動車社長は愚物、ホンダ社長は少し興味を持てる。

 改善は1朝1夕にできるものではない。思い付いたことをすぐやってみて○か✖を確認しなければならない。やってみた事の10%はである。✖なら直ぐに中止だ。このような繰り返しをやって行かなければとても会社改善などできない。

 つまり決定を覆(くつがえ)す会社習慣をつける。覆したときに必要なことは全社員にお知らせすることだ。気軽に改善-効果なければすぐ中止を全社員に連絡。

 これが改善は細かく頻繁にーのコツだ。

高齢社長の仕合わせな日々 549 | 2024年12月24日

出たばかりの新装備機は買わない

 富士フィルム㈱で新装備のオンデマンド印刷機を来年(2025)1月に発売するーという広告が盛んに流れている。

 全長がやけに長いから印刷機能のほか後加工の機能がついているようだがこれが信用ならない。プラスαの機能はほとんど使われることなく設備は廃棄される。

 製本機械の㈱ホリゾンの新製品がそうであった。現場長は「効率UPに繋がる」と目を輝かせるがお客様の指示は多種多様で結局別の機械で加工した方が早いーといことになった。一挙に3台購入した後1台を返却した。

 オンデ印刷機を買う予定の山村康弘制作課課長にその辺を聞くと「新機能をうたった出たばかりの新製品は買わない。他社で試し使いが終わったあと買うか判断する。あるいは1世代前の機械を買う」という。

 「誠にその通り」と私は相槌を打った。私は枕を高くして寝られる。

高齢社長の仕合わせな日々 548 | 2024年12月23日

12月売上見込み 王2.2%・耕4.9%増

 王耕ともに前年比で微増であった。原因が納得行くものだった。

 王は角川様の売上が減り、他のお客様の増で前年増に持って行った。これは

①角川様依存度を減らす

②大小に限らずお客様数を増やす

③  〃   受注件数  〃

④  〃   新版件数  〃

の戦略目標を12月は4点とも達成した。

 2024、国内の段ボールマーケットは縮小した。しかし王はマーケット動向に関係なく毎年①ー④を実現する予定である。

 耕は受注品目を大きく変えた。カタログ・パンフレットは大きく後退しPOP、シールが伸長した。印刷現場の刷本の山を見ると昨年とは様変わりした。「これが耕文社の工場か」と思ってしまう。そして1つの確信を得た。

 オフセット印刷機よりもオンデマンド印刷機の方が品質管理しやすい。オンデの検査体制さえ作り上げてしまえば良品生産は可能だ。オフセットのような㋑インク・水供給量㋺室内の温・湿度など適正値を目指す必要はない。現在オンデ印刷の売上1日10万円を目指している理由はそこにある。

 戦略に沿った売上増であれば%が小さくとも私は満足だ。

高齢社長の仕合わせな日々 547 | 2024年12月20日

オンデ売上前年比1.8倍

 11月の耕制作課のオンデマンド印刷売上は559万円だった。前年が308万円だったから1.81倍になった。

 今、耕文社ではオンデ印刷で1日受注10万円を目標に売上を伸ばそうとしている。結果として1.81倍になったのだから合格である。

 ちなみに制作課のオフセット印刷刷版のCTP売上は619万円で前年比6.5%減だった。余り減ってはいないが今後の売上増は期待できない。

 色調補正が簡単、小まめに色の変更ができるなどオンデ機の強味が分かってきた現在迷いはない。ひたすらオンデ受注を伸ばしていくだけだ。

高齢社長の仕合わせな日々 546 | 2024年12月19日

ネギ・ショウガ入れ放題の魅力

 牛丼チェーンで紅ショウガ、立ち食いそばでネギ、寿司屋でショウガ入れ放題。いずれも私にとってこの上ない店のサービスだ。

 たとえばネギ。朝鮮の古い民話に「村中の人の頭が狂ってしまい村は大変な混乱状態だった。そこに旅の僧がやって来て、村民にネギを食べさせた。すると村人の頭はみるみる正常に戻った」というのがある。

 「ネギは人の頭をまともにする薬効がある」と私は信じている。勤め人がネギを買物袋に入れて家路を急ぐ姿を見ると「あの人は正常な人間だ」と見る。

 ショウガをがむしゃらに食べる人間は健康である。ショウガには体を温める効果がある。

 食堂会社はその野菜効果を見通したうえで食べ放題にしているのだろう。頭のいい戦略だ。

 12/18夕、大崎駅の立ち食いそばに入ったらネギはちょっぴりしか入ってなかった。「遠回りしてでもネギ入れ放題の五反田の小諸そばに行けばよかった」と反省した。

高齢社長の仕合わせな日々 545 | 2024年12月18日

無価値 ホンダの日産救済

 大手2社が一緒になる時は1方が圧倒的リーダーシップを持っていないと上手く行かない。今回のホンダと日産の統合会社設立は対等の匂いがする。まして相手が日産ではホンダが貧乏くじを引くことになる。

 日産の首脳陣は潔い人たちには見えない。日産首脳が「本田カラーに日産を塗り替えてください」というなら分かる。日産首脳にその気がないならホンダは日産に近づくべきではない。

 大手の会社統合は将来に向かって心膨らむものと無価値なものがある。今回の統合劇は「ホンダの日産吸収合併」であるべきだと私は思う。あるいは一旦統合してホンダ色を強めて行く手はある。

高齢社長の仕合わせな日々 544 | 2024年12月18日

暖房温度を24→22°にした

 私の個人的趣味で申し訳ないが「顔の周りがモアーっと暖かい」のは好きではない。むしろ寒気で顔の皮膚が痛いくらいの方が好きだ。だから家でも暖房はつけない。空調機はあるが1冬中点けることはない。

 こんな変わり者の言うことは1つ1つ聞いていられないだろうが、今回耕文社の暖房温度を2度下げて22度にした。少し寒めの環境で皆さんには仕事の効率を上げてもらいたい。

 以前中央区日本橋の清水建設本社を見学したことがある。私は社内の暑さに参ってしまった。空調スイッチは28度に設定されていた。それでも社員たちは何の不便もない顔で動き回っていた。社員に「暑いですね」と問い掛けたら「少し」と応えた。私だったら室温下げを提案するか温度の低い職場に異動を申し出る。

 冬を越す極意は「頭寒足熱」である。

高齢社長の仕合わせな日々 543 | 2024年12月16日

雪道を歩くと心が躍る

 12/13、14と古くからの友人(77)の病気見舞いに岩手県花巻市に行った。北上市以北は雪が薄っすらと積っていた。

 花巻市で2日目の早朝雪道を歩いていくと気分が高揚してきた。嬉しいのだ。心が弾んでくる。10代の頃から同じだ。雪道は清潔だ。歩幅を小さくして転倒に注意しながら歩くと心身ともに充実してくる。

 新花巻駅の観光案内嬢が「これから仙台に行くならバスで行くのをお勧めします新幹線からのとは別の風景が見られる」という。「それなら」とバスで仙台に戻った。

 仙台には雪はなかったが高揚感は続いた。駅前のベンチに座っていると前を通り過ぎる人たちは皆新鮮に見えた。嬉しくてしようがなかった。

 仙台在住の老女(84)と和食を食べ、1番丁の老舗喫茶店で昔の同級生らと3人で雑談を3時間かわし21時過ぎに帰宅した。

 あのように高揚感が持続したのは雪のお陰だ。雪は私にとって害ではなくて栄養分だ。

高齢社長の仕合わせな日々 542 | 2024年12月11日

IHIの航空機修理増強は未来産業

 民間航空機エンジンの修理は ①メンテナンス②リペア③オーバーホールがある。IHIは現在年70台の修理をやっているが6年後には400台に持って行く。

 私は「修理」「自主保全」という言葉が好きだ。コストをかけずに本来の機能を生かせるからだ。

 航空機エンジンもオフセット印刷機と同じだ。従前の生産能力を保持しようとして新機を買う必要はない。100分の1のコストで修理すれば十分に機能する。コストが減ればその分を他分野に資金を割り振れる。航空機産業は未来産業だ。

 日本で旅客機を作ってもらいたい。開発を中断した三菱航空機は情けない。IHIが修理技術の向上とともに旅客機を作ればいい。

 エンジン製造はIHIの本来の技術である。修理機能の増強は持ち前の技術を生かせる。生かして飛行機を作れるようになればいい。企業は未来産業部門をいつも持っていなければならない。未来産業の売上を増やすことが成長につながる。

 耕文社の未来産業は1、POP 2、パッケージ 3、シール 4、カレンダーである。4商品の売上を増やせば大胆に成長できる。

 王子の未来産業は1、箱作りだ。段ボールを中心にコートボール・プラスチック箱の生産を増やしていく。

 いずれも両社の本来の技術の延長線上にある商品だ。安全・確実に成長できる。

高齢社長の仕合わせな日々 541 | 2024年12月6日

サントリーホールに初めて行った

 私は○○ヒルズの高層建築に入ると気が滅入ってくる。人が働くのにこれだけのスペースは必要ない。無駄だ。いずれオフィススペースが空いてくるのではないか。

 丸の内界隈の昔の建物は真ん中の通路は広いが天井はそう高くない。昔の地味な設計がいい。帝国劇場はじめ取り壊しに入っている。もったいない。

 三菱地所が丸の内のビル建て替えを始めた切っ掛けは阪神・淡路大震災(1995.1)だった。「東京であんな震災が起きてビルが全壊したら会社は成り立たなくなる」との危機感だった。

 耕文社は中古ビルばかり買ってきたし今後建て替える予定もない。震災が起きたらその時考えればいいーと思っている。

 それよりも何よりも「新しいビルに入ったからと言って私たちは仕合せにはならない」。旧い社屋で効率UP だけを考えるビジネス生活の方が充実する。

 サントリーホール小ホール(ブルーローズ)でシャンソン女歌手4人の会が12/4開かれた。観客は500人と思った以上多かった。年寄りばかりだった。

 後方の客席に松島トモ子(79)がいた。まるで老けていなかった。

高齢社長の仕合わせな日々 540 | 2024年12月4日

都合いいものある100円ショップ

 安さが魅力なのではない。求めている都合のいい現物があるのだ。

 例えば洗濯物を干すハンガー。私は備え付けの幅3メートルの洋服ダンスの横棒に引っ掛けて戸を開けたままにして部屋干しする。

 その際1つ1つハンガーに掛けて吊るす。部屋の窓を2カ所開けておけば1日で洗濯物は乾く。

 ネットショップで針金ハンガーの良いものがなかった。品川駅前の100円ショップに行ったらあった。4つで110円。針金を覆ていたビニールがボロボロになった旧いものを捨てた。以後洗濯物を順調に干している。100円ショップには現物があるのが強味だ。

 私は遠出の旅行は手ぶらで行く。今月岡山と花巻に行く。100円ショップに物凄く小さな合繊のバッグがあった。スマホの充電コードと必要書類を入れるには丁度いい。

 これ1つあれば今後の10日間旅行にも使える。猿股はホテルで毎晩洗う。1晩部屋干しすれば乾く。

高齢社長の仕合わせな日々 539 | 2024年12月3日

食べ放題の会社菓子食べるの止めた

  耕文社では煎餅、クッキー、チョコレートを箱に入れて各フロアーに置いてある。社員サービスのために設置したが私は10個ぐらいを持って来て自分の机で食べている。これを止めた。

 体に悪いからだ。煎餅には塩がたっぷり振ってあるしクッキーはやけに甘い。こんなものを食べ続けたら命を縮める。徳川14代将軍家茂は甘いものを食べ続けて20歳で死んだ。塩分と甘味は毒物の双璧である。

 耕印刷課の酒川陽一さんは1日に10本コーラを飲んでいた。秋の健康診断で糖尿の異常値が出た。ビックリした本人はコーラを止めた。以後水を飲んでいる。体を壊してまで嗜好品を摂取することはない。酒川さんの立派な決断である。

 人の寿命は食べ物で決まる。女房が年中豆料理を作っていると夫婦で長寿だ。豆ほど健康にいい食べ物はない。

 漢文学者の白川静は96まで生きた。これは奥さんが年中豆料理を亭主に食べさせていたからだ。当然奥さんも長寿であった。

高齢社長の仕合わせな日々 538 | 2024年12月2日

9月洋紙販売4.5%減

 日刊工業新聞によると洋紙国内販売データの9月数字では

塗工紙(前年同月比)

 カタログ用上質コート紙 6.4%減

 パンフレット用上質軽量コート紙 6.1%減

 チラシ用微塗工紙 9.5%減

恐ろしいほどの減少ぶりである。

 世の中の流れとして

①オフセット印刷機による印刷物の需要減少

②   〃    の仕事減少

③   〃    に使う用紙の減少

 これを止めることはできない。ならば①②③を前提として耕文社受注品目の変更をする。

1、戦略4商品(POP、シール、パッケージ、カレンダー)を増やす。

2、オンデマンド印刷を増やす。オフセット印刷機での生産量を減らす。

 1、2を実行するにあたり日銭朝会が役に立っている。

 開拓した有力外注さんを知る。新規お客様の必要としている商品が分かるーなど全社員が現状を理解できる。

高齢社長の仕合わせな日々 537 | 2024年11月29日

驚くべきデジタル機の性能向上スピード

 オンデマンド印刷機とインクジェット機の機能UPが止まらない。

 薄型段ボールのトップメーカー、クラウン・パッケージはオフセット印刷並みの精度を実現したインクジェット印刷機を入れ「SD(スーパーデジタルプリント)サービス」を始めた。

 これはオフセット印刷の175線の解像度を実現できたインクジェット機で、従来のフレキソ印刷を遥かに超えた画質を段ボールに印刷する。

 革新が遅々として進まないオフセット印刷機に対してオンデマンド・インクジェット機の進歩は凄い。

 新機種の登場とともに段ボール大手も新たに設備し始めた。王子コンテナは「福島工場に新しいインクジェット機を置いたので利用してください」と王管理課の幡野早織さんにPRに来た。

 王は外注さんが高額で買った設備を使う。

高齢社長の仕合わせな日々 536 | 2024年11月27日

合理的な耕営業報奨制度

 11/20で上期が終わった。早速担当の足達純也さんから11月の営業部員の個人別報奨金計算書が回ってきた。

 売上目標(11月、上期)達成賞など8項目の金額が表計算されているが、出色(しゅっしょく)なのが半期新規お客様未獲得の罰金である。

  課長=7万円

  係長=3

  主任=2.5

  無職位=2

それぞれ月給から差引かれる。

 そもそも半年営業して新規ゼロとは言語道断である。新規を獲れないのは営業ではない。商品を運ぶ赤帽車両の運転手だ。

 11月の報奨金は計112,576円だった。罰金195,000円が引かれてである。

 報奨制度はただお金を渡すだけでは味がない。罰金でお金を徴収する項があって初めて奥深い制度となる。

高齢社長の仕合わせな日々 535 | 2024年11月26日

長尺ベルト買うなら駅コンコース

 私の胴回りは1㍍だ。ユニクロに行っても「長尺はネットで買ってくれ」。用品店でも「うちでは取り扱いはない」。

 出る本数が少ないからかどこも扱いたがらない。世の中にはデブがゴロゴロいるのに何故か買うのに苦労する。

 赤羽駅のコンコースに革製品の臨時売店ができることがある。ここには当然のように長尺ベルトがある。11/25(月)臨時売店が出ており1.4㍍のベルト(2,500円)があるので早速買った。

 70近いおばさん店員が笑顔で売ってくれた。「長ければ私が切ってあげる」「切るぐらいは自分でやるよ。ところであんた何人(なにじん)だ」「台湾よ」「台湾はいいところだ。台湾人は優秀だ」私は思っていることを言った。

 おばさんの顔はクチャクチャになった。嬉しくて仕方ないといった風情だ。私も嬉しくなった。

 2,500円で長尺を買えたし気分も朗らか(ほが)になった。年寄りが仕合わせになる方法は簡単だ。①笑顔で会話する。②相手の祖国を褒めることだ。その時自分が本当にそう思っていなければならない。

高齢社長の仕合わせな日々 534 | 2024年11月25日

為になる業界紙誌

 業界とは①印刷と②段ボールである。毎月2紙、2誌とっているがこれが結構役に立つ。一通り読み終わると「これだけニュースを読めば業界の最新情報は分かった」と思ってしまう。変な自信がつく。

 掲載されている会社紹介はいいところだけを大きく書く傾向がある。新技術は針小棒大に書かれている。すべて割引して読んでいる。

 それでも新しい固有名詞や数字が出てくるからとりあえず知っておきたいニュースなのだ。4紙誌の隅々に目を通すことは私の楽しみになっている。